1-1 簿記とは
簿記とは、企業や個人事業主が日々の取引を記録・整理し、一定期間の経営成績と財政状態を明らかにするための技術です。
簿記の目的
簿記には主に2つの目的があります。
- 経営成績の把握:一定期間(通常1年間)にどれだけ儲かったか(または損をしたか)を明らかにする
- 財政状態の把握:ある時点において、企業がどれだけの財産を持ち、どれだけの借金があるかを明らかにする
簿記の種類
簿記には複数の種類がありますが、日商簿記検定で学ぶのは複式簿記です。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 単式簿記 | 現金の増減だけを記録する簡易な方法 |
| 複式簿記 | すべての取引を2つの側面から記録する方法 |
複式簿記の特徴
複式簿記では、1つの取引を必ず借方(左側)と貸方(右側)の2つの側面から記録します。
例えば「現金1,000円を受け取った」という取引は:
- 借方:現金が増えた(資産の増加)
- 貸方:売上が立った(収益の発生)
というように、同じ金額を2箇所に記録します。これにより、記録の正確性を確認できます。
ポイント
複式簿記では、借方の合計と貸方の合計は必ず一致します。これを貸借平均の原理といいます。
簿記と会計の関係
- 簿記:取引を記録・計算する技術
- 会計:簿記の記録をもとに財務諸表を作成し、報告する仕組み
簿記は会計の基礎となる重要な技術です。
この章の理解を確認しよう
練習問題で知識を定着させましょう