12-1 試算表

試算表(しさんひょう:Trial Balance / T/B)とは

日々の仕訳を総勘定元帳へ転記する際、計算ミスや転記漏れが起きていないかを確認するための集計表を試算表といいます。通常は月末や決算の直前に作成されます。

仕訳のルールである「借方の合計金額と貸方の合計金額は必ず一致する(貸借平均の原理)」を利用し、試算表の借方合計と貸方合計が一致しているかでエラーをチェックします。

試算表の3つの種類

  1. 合計試算表(ごうけいしさんひょう): 各勘定科目の借方・貸方の「合計額」を集計した表。転記漏れを見つけやすい。
  2. 残高試算表(ざんだかしさんひょう): 各勘定科目の「残高」だけを集計した表。そのまま貸借対照表と損益計算書のベースになるため実務や試験で最も重要。
  3. 合計残高試算表(ごうけいざんだかしさんひょう): 合計額と残高の両方を記載した表。

残高試算表の例

金額単位:円

勘定科目 借方残高 貸方残高
現金 96,000
売掛金 144,000
繰越商品 80,000
買掛金 120,000
資本金 200,000
売上 360,000
仕入 240,000
給料 120,000
合計 680,000 680,000

金額欄は借方・貸方のどちらか一方に入ります。合計行で借方と貸方が一致していれば、転記や集計に大きなズレがないことを確認できます。

試算表で発見できないエラー

試算表の借方・貸方の合計が一致していても、以下のようなミスは発見できません。試験でよく問われます。

  • 取引そのものを完全に記録していない
  • 借方と貸方の勘定科目を逆に仕訳してしまった
  • 勘定科目を間違えている(例:現金の代わりに当座預金に転記した)
  • 借方・貸方ともに同じ間違った金額で仕訳した
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