2-2 貸借対照表と損益計算書

簿記の5要素

数多くある勘定科目は、最終的に会社の経営状態を示すために5つのグループに分類されます。この5つの要素を漏れなく、重複なく整理することが、正確な財務諸表を作成する大前提となります。

  1. 資産(しさん): 会社が持っている財産や、後でお金を受け取る権利。(例:現金、備品、売掛金)
  2. 負債(ふさい): 会社が抱えている借金や、後でお金を支払う義務。(例:借入金、買掛金)
  3. 純資産(じゅんしさん): 資産から負債を差し引いた、会社自身の正味の財産。資本(しほん)とも呼ばれます。(例:資本金)
  4. 収益(しゅうえき): 会社が稼いだお金、価値の増加。(例:売上、受取手数料)
  5. 費用(ひよう): 収益を得るために使ったお金、価値の減少。(例:仕入、給料、通信費)

財務諸表(ざいむしょひょう)

これら5要素を集計し、最終的な報告書としてまとめたものが財務諸表です。簿記3級では主に以下の2つを作成します。

1. 貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう / B/S)

ある一定時点(決算日など)における会社の財政状態(いくら財産や借金があるか)を表す表です。

  • 構成要素: 資産、負債、純資産
  • 基本等式: 資産 = 負債 + 純資産

2. 損益計算書(そんえきけいさんしょ / P/L)

ある一定期間(1年間など)における会社の経営成績(いくら儲かったか、損したか)を表す表です。

  • 構成要素: 収益、費用
  • 基本等式: 収益 - 費用 = 当期純利益(または当期純損失)

この「5要素」がB/SとP/Lのどちらの、どの位置(左側か右側か)に属するのかを構造的に理解することが、次の章で学ぶ「仕訳」の土台となります。

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