9-2 減価償却

減価償却(げんかしょうきゃく)とは

建物や備品などの固定資産は、時間の経過や使用によって価値が徐々に減っていきます。この減った分の価値を見積もり、毎期の費用として割り振る手続きを減価償却といいます。決算整理仕訳の代表例です。

1. 定額法(ていがくほう)の計算

簿記3級では、毎年均等に価値が減ると仮定する「定額法」で計算します。

  • 公式: 1年間の減価償却費 = (取得原価 - 残存価額) ÷ 耐用年数
    • 耐用年数(たいようねんすう): その資産が使える予定の年数。
    • 残存価額(ざんぞんかがく): 使い終わったときに残る価値(※現在の試験傾向では「ゼロ(0円)」として出題されることがほとんどです)。

2. 記帳方法:間接法(かんせつほう)

簿記3級では、固定資産の金額を直接減らすのではなく、価値のマイナス分を「減価償却累計額(るいけいがく)」という評価勘定に積み上げていく間接法が主に問われます。

  • 使用する科目:
    • 減価償却費(費用): 当期の価値減少分(借方に計上)。
    • 減価償却累計額(資産のマイナス): これまで減った価値の合計(貸方に計上)。

【仕訳例】

例:決算において、当期に取得した建物(取得原価1,000,000円、耐用年数30年、残存価額ゼロ)の減価償却を行う。定額法(間接法)により記帳する。

  • 1年間の減価償却費 = 1,000,000円 ÷ 30年 = 33,333円(端数四捨五入)

(借) 減価償却費 33,333 / (貸) 建物減価償却累計額 33,333

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