9-3 固定資産の売却
固定資産の売却(ばいきゃく)
不要になった固定資産を売却したときは、以下のステップで仕訳を考えます。
- 固定資産(取得原価)を貸方に書いて減少させる。
- これまで貯まっていた減価償却累計額を借方に書いて取り消す。
- 現在の価値(帳簿価額 = 取得原価 - 減価償却累計額)と、実際の売却価額を比較する。
- 差額を固定資産売却益(収益)または固定資産売却損(費用)で処理する。
1. 期首(決算の直後)に売却した場合
例:期首において、不要になった備品(取得原価500,000円、減価償却累計額200,000円)を250,000円で売却し、代金は現金で受け取った。間接法で記帳している。
- 備品の帳簿価額 = 500,000円 - 200,000円 = 300,000円
- 売却価額(250,000円)< 帳簿価額(300,000円)なので、50,000円の売却損が発生。
(借) 現金 250,000 / (貸) 備品 500,000 (借) 備品減価償却累計額 200,000 (借) 固定資産売却損 50,000
2. 期中(年度の途中)に売却した場合(重要)
期中に売却した場合は、当期の期首から売却した日までの期間の減価償却費を月割り(つきわり)で計算し、借方に計上する必要があります。
例:期中(期首から4ヶ月目)において、建物(取得原価1,200,000円、耐用年数30年、残存価額ゼロ、前期末までの累計額400,000円)を750,000円で売却し、代金は月末に受け取る(未収金)こととした。
- 1年間の折旧額 = 1,200,000円 ÷ 30年 = 40,000円
- 当期4ヶ月分の減価償却費 = 40,000円 × 4ヶ月 / 12ヶ月 = 13,333円
- 売却時の帳簿価額 = 1,200,000円 - (400,000円 + 13,333円) = 786,667円
- 売却損 = 786,667円 - 750,000円 = 36,667円
(借) 未収金 750,000 / (貸) 建物 1,200,000 (借) 建物減価償却累計額 400,000 (借) 減価償却費 13,333 (借) 固定資産売却損 36,667
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