11-3 貸倒引当金
貸倒れ(かしだおれ)と貸倒引当金
得意先が倒産するなどして、売掛金や受取手形などの債権が回収できなくなることを貸倒れ(かしだおれ)といいます。 決算の時点ではまだ貸倒れていなくても、「過去の経験からして、これくらいは来年貸倒れるかもしれない」という金額をあらかじめ見積もって当期の費用としておくのが貸倒引当金(かしだおれひきあてきん)です。
差額補充法(さがくほじゅうほう)による設定
簿記3級では、すでに設定されている貸倒引当金の残高と、今回設定したい目標額との「差額」だけを補充する「差額補充法」で計算します。
【例】決算において、売掛金の期末残高1,000,000円に対して、2%の貸倒れを見積もる。なお、貸倒引当金の残高がすでに5,000円ある。
- 目標額の計算: 1,000,000円 × 2% = 20,000円
- 繰入額(差額)の計算: 目標額 20,000円 - 現在の残高 5,000円 = 15,000円
(借) 貸倒引当金繰入 15,000 / (貸) 貸倒引当金 15,000
※貸倒引当金繰入(費用)を借方に、貸倒引当金(資産のマイナス=評価勘定)を貸方に計上します。
(参考)貸倒引当金戻入
もし、現在の残高が目標額よりも多かった場合は、多すぎる分を減らして収益とします。 (例:目標額20,000円に対し、残高が25,000円あった場合)
(借) 貸倒引当金 5,000 / (貸) 貸倒引当金戻入 5,000
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