11-1 決算整理とは
決算整理(けっさんせいり)とは
日々の取引を帳簿に記録してきましたが、期末(決算日)の段階では、帳簿の数字と「実際の状態」や「当期の正しい成果」がズレていることがあります。 このズレを修正し、正しい貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)を作るための手続きを決算整理(けっさんせいり)といいます。
簿記3級における主な決算整理事項
決算整理で行う主な仕訳(決算整理仕訳)は以下の通りです。
- 現金過不足の処理(第4章で学習済み)
- 費用・収益の見越し・繰延べ(第10章で学習済み)
- 固定資産の減価償却(第9章で学習済み)
- 売上原価の計算(本章)
- 貸倒引当金の設定(本章)
- 消耗品の処理(本章)
- 仮払金・仮受金などの未処理事項の整理
- 法人税等や消費税の整理
- 売買目的有価証券の評価・売却に関する整理
これらをすべて完了させることで、ようやくその年の「正しい利益(当期純利益)」が確定します。
決算整理で見るべき考え方
決算整理の目的は、単に仕訳を追加することではありません。期末時点で次の2つを正しくすることです。
- 貸借対照表:資産・負債・純資産の残高を実際の状態に合わせる
- 損益計算書:当期に対応する収益と費用だけを集計する
たとえば、翌期分の家賃を当期に支払っている場合、その部分は当期の費用ではありません。逆に、当期分の利息をまだ支払っていない場合でも、当期の費用として計上する必要があります。
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