4-5 現金過不足

現金過不足(げんきんかぶそく)とは

金庫にある「実際の現金有高(実際有高)」と、帳簿上の「現金の残高(帳簿残高)」が一致しないことがあります。このズレを一時的に処理するための勘定科目が「現金過不足」です。

【大原則】常に「帳簿の数字」を「実際の現金の数字」に合わせます。

1. 不一致が判明したとき

パターンA:実際有高が帳簿残高より少ない(現金が足りない) 【例】帳簿残高は10,000円だが、実際の現金は9,000円だった。 (現金を1,000円減らして事実に合わせる)

(借) 現金過不足 1,000 / (貸) 現金 1,000

パターンB:実際有高が帳簿残高より多い(現金が余っている) 【例】帳簿残高は10,000円だが、実際の現金は12,000円だった。 (現金を2,000円増やして事実に合わせる)

(借) 現金 2,000 / (貸) 現金過不足 2,000

2. 原因が判明したとき

原因が分かったら、現金過不足勘定を逆側に仕訳して取り消し、正しい勘定科目に振り替えます。 【例】現金が1,000円足りなかった原因が、通信費の記帳漏れと判明した。

(借) 通信費 1,000 / (貸) 現金過不足 1,000

3. 決算になっても原因が不明なとき

「現金過不足」は一時的な勘定科目なので、決算書には載せられません。決算日まで原因が分からない場合は、「雑損(ざっそん)」(費用)または「雑益(ざつえき)」(収益)に振り替えます。 【例】現金不足額1,000円の原因が決算日になっても不明だった。

(借) 雑損 1,000 / (貸) 現金過不足 1,000

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