2-3 損害保険

最終更新 2026-07-21制度・データ基準 2026-04-01内容確認済み内容の作り方 →

この節でできるようになること

  • 実損払と定額払を区別できる。
  • 火災保険と地震保険の補償範囲を判断できる。
  • 自賠責保険と任意自動車保険の役割を区別できる。
  • 個人賠償責任保険、傷害保険、賠償責任保険の対象を事例から選べる。

1. 損害保険の基本

損害保険は、原則として実際に生じた損害を限度に補償します。保険金額を高く設定しても、損害額を超えて利益を得ることはできません。

  • 超過保険:保険金額が保険価額を上回る。
  • 一部保険:保険金額が保険価額を下回る。
  • 重複保険:同じ目的物・危険について複数契約がある。

2. 火災保険

火災だけでなく、落雷、破裂・爆発、風災、水災、盗難等を商品・特約に応じて補償します。地震、噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊は、火災保険だけでは原則として補償されません。

住宅の地震火災

地震で住宅が倒壊・焼失した場合は地震保険を確認します。通常の火災保険の「火災」だけを見て判断しません。

3. 地震保険

地震保険は単独では契約できず、火災保険に付帯します。保険金額は火災保険金額の30%~50%で設定し、上限は建物5,000万円、家財1,000万円です。

青葉家の火災保険金額が建物4,000万円、家財1,200万円で、50%を設定する場合、

  • 建物:4,000万円×50%=2,000万円
  • 家財:1,200万円×50%=600万円

どちらも法定上限内です。家財の火災保険が3,000万円なら50%は1,500万円ですが、地震保険は1,000万円が上限です。

4. 自賠責保険

自賠責保険は強制保険で、他人の人身損害を最低限補償します。物損、自分の車両、自分自身の傷害は対象外です。

被害者1人当たりの限度額:

  • 傷害:120万円
  • 死亡:3,000万円
  • 後遺障害:等級に応じ75万円~4,000万円

青葉自動車事故

相手方死亡損害が3,800万円なら、自賠責限度額3,000万円を超える800万円について、加害者本人または任意対人賠償保険で対応します。

5. 任意自動車保険

補償 主な対象
対人賠償 他人を死傷させた賠償責任
対物賠償 他人の車・建物等への賠償責任
人身傷害 契約条件に応じ被保険者自身等の人身損害
車両保険 契約車両の損害
無保険車傷害 無保険車等との事故による損害

6. 個人賠償責任保険

日常生活で他人にけがをさせたり、他人の物を壊したりして法律上の損害賠償責任を負った場合に備えます。自動車事故や職務遂行中の賠償など対象外があります。

7. よくある誤り

  • 地震による火災を通常の火災保険だけで補償するとする。
  • 地震保険を単独契約できるとする。
  • 自賠責が物損事故も補償するとする。
  • 自賠責死亡限度額を事故全体で3,000万円とする。
  • 対物賠償を自分の車両損害に使う。

8. 自己点検

事故原因、被害者、損害対象、人身か物損か、強制保険の限度、任意保険の補完を確認します。

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