4-1 所得税の基本

1. 所得税の仕組み

所得税は、個人の1年間(1月1日〜12月31日)の所得に対してかかる国税です。

  • 申告納税制度: 納税者自らが所得と税額を計算し、申告・納税する制度。
  • 超過累進税率: 所得が多くなるほど、高い税率(5%〜45%の7段階)が適用される仕組み。

2. 非課税所得(超重要)

所得税がかからない(申告不要の)所得です。試験で頻繁にひっかけ問題として出題されます。

  • 遺族年金・障害年金(※老齢年金は課税対象です)
  • 雇用保険の基本手当(失業保険)
  • 宝くじの当せん金
  • 損害保険金、生命保険の入院給付金
  • 通勤手当(月額15万円まで非課税)

3. 納税義務者の区分

  • 居住者: 日本国内に住所があるか、現在まで引き続いて1年以上居所がある個人。国内・国外すべての所得に課税されます。
  • 非居住者: 居住者以外の個人。日本国内で生じた所得(国内源泉所得)のみ課税されます。

4. 所得税計算の流れ

  1. 各所得の金額を計算する。
  2. 損益通算できる損失を差し引く。
  3. 所得控除を差し引き、課税所得金額を求める。
  4. 課税所得金額に税率を掛け、控除額を差し引いて所得税額を求める。
  5. 税額控除を差し引き、復興特別所得税を加えて納付税額を求める。

5. 10種類の所得

所得税では所得を10種類に分けます。

所得 代表例
利子所得 預貯金・公社債の利子
配当所得 株式配当、投資信託の収益分配金
不動産所得 土地・建物の貸付け
事業所得 商売、農業、士業など
給与所得 給料、賞与
退職所得 退職金
山林所得 所有期間5年超の山林の伐採・譲渡
譲渡所得 資産の売却益
一時所得 懸賞金、満期保険金など
雑所得 公的年金、副業収入、暗号資産など
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